サッカー

少年サッカーの一人審判は限界?全国大会の誤審から考える制度の課題

少年サッカーは、なぜ「一人審判」を採用し続けているのか?


2025年U-12全日本少年サッカー大会では明らかな誤審が確認され、X(旧Twitter)やThreadsでは活発な意見発信がなされている。

育成理念として導入されてきた一人審判制度は、選手のレベル向上に対応できているのだろうか。
今回は、JFAの見解と現場の声をもとに、その課題と今後のあり方を考えようと思います。


少年サッカーで「一人審判」が採用されている理由

まず、この制度がなぜ存在しているのかを整理しておく必要があります。

ざっくりまとめると、JFA(日本サッカー協会)は育成年代の8人制サッカーなどで一人審判を導入する理由について、次のような考えを示している。

  • 選手自身が主体的に判断する力を育てるため
  • フェアプレーやリスペクトの精神を学ばせるため
  • 副審がいない分、ボールの行方やファウルを自ら認める経験を重視
  • 大人は裁く存在ではなく、成長をサポートする立場であるべき

つまり、一人審判は「人手不足の苦肉の策」ではなく、教育的価値を重視した制度として位置づけられている。

理念としては、非常に筋が通っているとも言える。

実際に起きた「明らかな誤審」が突きつけた現実

しかし、その理念が現実と噛み合っているのか――今回の大会はそこに疑問符を投げかけました。

コーナーキックの際のピッチでん小競り合いや、オフサイドやプレーの位置関係など、物理的に一人では見切れない場面での誤審が、試合の流れ、そして結果に影響を与えていると指摘されている。

全国大会の決勝という、「選手のスピード」「プレー精度」「戦術理解度」すべてが高いレベルで行われる試合において、一人審判が背負う負担は想像以上に大きい。

どのようなルール設計でも誤審の批判はゼロにはならないだろう。
しかし現行のやり方では不必要な責任が審判にのしかかり、チームやサポーター(保護者等)にもストレスを与えてしまっている。

世間の意見

ネガティブな意見

  • 物理的に見えないのだから、一人審判に拘る理由がわからない
  • オフサイドが見られないなら制度自体を見直すべき
  • ジャッジミスで夢が途絶える小学生が可哀想
  • 地域によって審判人数が違うのなら、全国的に再議論すべき

特に多かったのは、「理念は理解できるが、決勝戦にはふさわしくない」という声。

それでも冷静な意見も存在する

  • 審判に矛先が向くのは違う
  • リスペクトに欠ける指摘は間違っている
  • JFAの考え方も一定理解できる

この視点はとても重要です。

どんな審判体制であっても、ミスジャッジをゼロにすることは不可能であり、そこに対する過度な批判が正しいものであるかのような言動や行動はこども達に見せるべきでなはい。

個人的な意見

現場に立つ立場として

まず前提として、一人審判を採用し続けるのであれば、「ミスありき」で考えないと現場は成り立たない。

そして、最も大切なのは審判へのリスペクトを忘れてはいけないということ。

仮に【主審1人・副審2人・補助審1人】の合計4人という一般的に考えうる最良の配置をしたとしても、どこかで必ずジャッジミスは起こります。

また現実問題として「指導者の人数」「保護者の負担」「地域差」これらの事情から、毎試合フルの審判団を用意できないチームが存在するのも事実。
一人審判に救われている現場があるのも、確かに“大人の事情”として理解できます。

ただし、それと選手の環境をどう守るかは別の話だと考えます。

制度は「一律」ではなく「段階制」でいいのではないか

どこかで明確なラインを設け、そのライン以上の大会・試合には副審を必須にする制度があっていい。

たとえば、

  • 県大会決勝以上
  • 全国大会
  • トーナメント終盤

こうした舞台では、育成理念と同時に「競技性の担保」も必要になってきます。

選手に求めるレベルが上がっているなら、それを裁く環境も進化すべき。
ただただ一般論ですがそう感じています。

結論

「選手ファースト」をもう一度考える時期

個人的な結論としては、

  • 選手のレベルは年々確実に上がっている
  • しかし、それに審判制度が追いついていない
  • 現場では以前から感じていた違和感が、今回ついに観客レベルでも可視化された

これは誰かを責める話ではありません。

選手ファーストの環境を本気で作るなら、今一度、議論とルールの再策定が必要な段階に来ています。

理念を守ることと、現実に向き合うこと。
その両立こそが、これからの少年サッカーに求められているのではないでしょうか。

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