サッカーでは、1試合で平均10〜20回以上の接触プレーが観測され、全負傷のうち下肢(脚)へのダメージが約60%を占めています。
中でもすね(脛)・足首周辺だけで約20%前後というデータがあり、攻守の激しいスポーツであることが数字でも示されています。
しかし一方で、プロ選手の中にはソックスをしっかり上げず露出気味のままプレーしている選手や、非常にコンパクトなレガースを選ぶ動きも散見され、「安全装備はどこまで必要?」「本当のリスクは?」といった議論が広がっています。
本記事では、初心に帰り、改めてレガースの必要性を考えていきます。
数字で見る“すね・足首”への負傷の多さ
国内外のスポーツ外傷データを見たところ、サッカーの負傷の約60%が下肢(足まわり)という感じでした。
実測数は同数ではなく、これはプロアマ含めた統計です。
※これらは報告や得たデータの統計により幅がありますが、多くの調査で共通した傾向です。
さらに、練習中の接触頻度は試合の約1.2〜1.5倍になるケースという調査もあり、練習だからと油断できない状況が数字でも裏付けられています。
これに関しては計測の仕方やカテゴリーによるかなと言う印象ではあります。
中村敬斗選手の“ソックス短め”とレガース
日本代表MF 中村敬斗選手(フランス1部スタッド・ランス所属)が、試合中にソックスをやや下げ気味でプレーしていることが話題になりました。
SNS上で「ソックス短すぎ」「レガース見えてない?」という声が多数あり、多くのファンがそのスタイルについて注目しました。Football Zone+1
実はこれには事情があり、本人はふくらはぎの圧迫による違和感を避けるためにソックスの裏側を調整したいという理由から、ソックスを下げざるを得ない状況がありました(現地クラブ規定でソックス加工が制限されたため)。
加えて、小さめのレガースを装着してプレーしているとの報道もあります。スポニチ Sponichi Annex
これに対して、元国際審判員の家本政明氏も、選手の身を守るアイテムとして「適切な大きさ・材質で、ソックスで覆われていることが原則」というルールと意義を解説しています。ライブドアニュース
※中村選手の場合はパフォーマンス維持のための工夫でもありますが、露出部分が増えることで接触時のリスクは相対的に高まることは否めません。

欧州でも「ミニ・レガース問題」
プロリーグでも、極めて小さなレガース(micro/mini shin guards)を着用する選手やスタイルが話題になっています。
たとえば、ある報道では、欧州の複数の選手(例:リバプールMFナビ・ケイタ)は、まるでケースサイズ(AirPodsくらい)のような非常に小さなレガースを着用してプレーしている、と指摘されています。
これらはFIFA/IFABの規定で定められた「『適切な保護を提供する』という要件」に疑問を呈するサイズとされています。nss sports
つい先日も、英国のあるクラブがmicro/mini shin padsを全面禁止する動きが出ました。
理由は「ほとんど保護効果がないため、選手が不要なリスクを負うから」というものです。wbbfc.co.uk
こうした事例は、プロアマを問わず、安全性をどこまで確保するか、パフォーマンスとのバランスはどうとるか、という議論を呼んでいます。
数字で考える「レガースのサイズとリスク」
レガースは単に付ければいいものではなく、カバー率・フィット感が大切です。
目安としては
- すねの長さの70〜80%以上を覆うこと
- 装着位置がズレてもずれ幅が1cm以内
- ソックスで完全に覆うこと(露出面を減らす)
これを満たさないと、先述のようにスパイク接触時のリスクは実質ほぼ無防備と同じになり得ます。
実際、より保護力のある標準サイズのレガースと比べて、重症リスク低減効果:30〜50%**となるという報告・現場の声もあります(単純比較ベース)。
※統計値は研究/対象により異なりますが、一般的な傾向として示される数字です。
結論:数字で見る安全性と“選択”
近年はプロでもソックス短め・小さめレガースというデザイン感覚、見た目や動きやすさのための装備選択が話題になります。
しかし数字で見ると、
- 下肢の負傷は全体の約60%
- そのうちすね・足首が約20%前後と無視できない割合を占めています。
さらに、カバー範囲が不十分な装備では、せっかく着けても保護効果は大幅に落ちる可能性があります。
プロ選手の工夫やスタイルも面白いですが、自分の体を守るという基本目的を見失わない装備選びが、数字で見ても最も大事です。




